塾長の挨拶

 保護者の皆様へ 

おかげさまで自由学館は、生徒の皆様、保護者各位、地域の皆様に支えていただき、開塾15年を迎えることができました。15年前は、小学6年生4人と講師1人の開塾初日でした。その生徒たちも立派に自立し、教員・公務員・会社員・医療関係とさまざまな道へと成長しております。福井県の地域密着の小さな塾であり、楽しみながらも一生懸命学んでおります。

今塾に何が求められているのでしょうか。私はこう考えます。コロナ渦で家族以外でのコミュニケ―ションが苦手になったり、人が怖く学校に行けない子供が増えています。子供たちの居場所作りが今必要とされています。経済状況の見直し、学力低下、学級崩壊、少年犯罪など、子どもたちを取り巻く環境の変化は大きな社会問題となっております。

私自身、カウンセラーとしてカウンセリングも開業しておりますが、近年高い学力を持ってるけれど、社会に出てから「自分は何がしたかったのか」と考えたり、人とコミュニケーションに悩んでしまう若者が増加していると感じております。また、社会に出る前の子どもたちは、入試直前に本人のメンタルにブレーキがかかってしまい、本来の力が発揮できずに終わってしまうことや、学校でクラスになじめなかったりすることが誰にも打ち明けられないという子どもたちも大勢います。

そんな子どもたちに私たちが出来ることは、一人一人の持っているありのままの自分を認めてあげる事。自分が将来何になりたいのか、どういう職業に向いているのか、就きたいのか、そこはどんなやりがいがあって、どのくらいの収入が得られるというような、具体的に詳しくさまざまな知識を与えることです。その上で、子どもたちが「なりたい自分」への夢を持つことが大切だと考えます。もちろん、テストの点数や成績がUPすることも大切です。レベルの高い学校に進学となると、選択幅も広がります。

しかし、それ以前に子どもたち一人一人が自分の力で自分の意志で考え、行動が出来ることは自信にもつながります。成長は一人ひとり個人差があり、人と違っても良いと思います。失敗は誰にでもあり、経験することが成長への第一歩でもあります。大変な時は大きく変わる時です。その勇気の一歩を自由学館で掴んで欲しい、それがわたしの願いであり使命であると思います。小学生のお子様は学習以外に色々な実験を通し、思考力の育成、大人になった時におとずれる事への対応力、生きる力を育てます。子どもたち自身が、「自立」「自律」の心を自分自身で育てること。それが受験そして今後の人生を歩むにおいてどんな困難も乗り越えていけるからです。

塾長 籔内 一恵